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起業するならきちんと事業計画を立てるべき

   

先日、戦略と戦術についてお話をさせて頂きました。

タイミングが良く、起業に関して相談を受けましたのでお話をします。

相談者は、長年東京でサラリーマンをしておられたのですが、ご家庭の事情で故郷に帰って来られました。

サラリーマン時代は名高い企業にお勤めで職歴は感心させられました。

当然地元で何とか生活をしようと、いろいろ考えられハローワークにも通われたそうですが、東京と地方との賃金差、サラリーマン時代に培われた能力との不整合、離職された時の年齢等によりなかなか良い出会いがなかったそうです。

そんな中、知人から起業しようと誘われました。

知人は和・洋の料理人で、お店も持ったご経験がある方です。

その方からの誘いですから、開業業種は飲食業です。

これがプロローグです。

まずは、お話をお聞きしました。

・まちの中心市街地で店を持ちたい。
・店は、居ぬき(※)でもよいので できるだけ金をかけたくない。
・地元の食材を使った料理を提供したい。
・開業資金はあるが、不足する部分は公的補助金を使いたい。

このようなお話をされました。

いかががでしょうか、”戦略と戦術”のうち”戦術”を語られたわけです。




そこで、起業するにあたり事業計画に記載すべき必要な事柄をお聞きしました。

・お客様に対して、どんな料理・付随サービスを提供するのか(事業の目的)
・ニーズがあるのか、その分野は安定若しくは成長性する可能性はあるか、競合相手はどの程度いるかの把握はできているのか(市場環境)
・ターゲットとしているお客さまに対して他店にない優位性、差別化はできるのか(競合優位性)
・開業する事業について、どう宣伝をして認知してもらうのか(市場アクセス)
・仕入れ、人員、組織など事業を維持、継続できる仕組みを考えているのか(経営プラン)
・開業後のリスクや問題点を想定しているか、またそのリスクを回避する対処方法を考えているのか(リスク管理)
・短期でもいいので詳細な収支予測、資金繰り計画を考えているのか。資金調達案や返済計画を考えているのか(資金計画)

一部回答はあったものの、ほとんど回答がいただけませんでした。

起業がうまくいかない7つの原因(上)の中で、起業が失敗する原因として「事業計画がずさん」というお話をしました。

今回の相談者の方はこれに該当します。

戦術はいくらでも語れるけれど、戦略のない戦術は意味がありません。

それでも、この相談者の方はラッキーでした。

起業前だったからです。

そこで、この方には公的機関が行う創業塾に参加して、経営の基本からビジネスプラン作成までを勉強し、起業されることをお勧めしました。(当然相談先もお教えしました^^)





今回お越しになった相談者が特別ということはありません。

起業に関して相談される多くの方は、起業の”戦略”である事業計画書を軽視されています。

開業資金を得るためだけの”事業計画”を作成しておられるケースが多々見受けられます。

過去記事と重複しますが、しっかり事業計画を立てていれば、もし事業がうまくいかなくなったとしても何が悪かったのか、何を改善すればいいのかを検証できます。

起業する時は、頭の中を整理するつもりでしっかり事業計画を作ってください。

※居抜き【いぬき】
居抜きとは、設備や什器備品、家具などがついたままで売買または賃貸借されることです。
主に飲食店や旅館、店舗、工場などで、営業用設備や内装が付帯した状態での売買や賃貸をいいます。居抜きで購入したり借りた人は、すでにある設備を利用することで初期費用を抑えることができ、早期に営業が開始できるという利点があります。居抜きでは、付帯設備の価値も含めて物件の価値が判断されます。
不動産・住宅情報サイトHOME'Sより




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